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最近はSQLばっかり書いてるWebエンジニアの日記です。

エンジニアは割のいいアーティストなんじゃないか

大手のSIerからWebベンチャーにエンジニアとして飛び込んで、クリエイティブでキラキラしているように見えたWebエンジニアの世界に入った。

よくエンジニアはクリエイティブな仕事だと言われるけど、Webベンチャーでクリエイティブな仕事ができるかというとそんなことは無かった。
大体は社長やお偉いさんが「こんなことしたい!」「こんなことしたら売上あがる!」みたいなのを考える。それを実現するための技術を選び、かかる時間を見積もり、作る、という作業だった。

「どうやって実現するか?」という部分は無限に可能性があり、クリエイティブな部分なのかもしれない。それでも「何を作るのか?」という部分に必要なクリエイティブさとは比べ物にならない。

社員としてエンジニアをやっている以上、「どうやって実現するか?」のエキスパートにならざるを得ない。そして大概の場合、そこにはクリエイティブさが入り込む余地がなかったりする。ハードコーディングされた変数を力技で書き直していく作業だとか。
僕の知っている現場ではそういった力技の方が多かった。アルゴリズムや最新技術を駆使するよりも、とにかく力技。結構そういう仕事の方が多いのではないかと思う。


ただ自分はクリエイティブなものを創りたい、この世の中に価値を生み出したいと思ってエンジニアになった。そう強く思うから、仕事をしていて不満が出ることもあった。

発想の転換で、エンジニアというのはアーティストなのだ、と考えるようにしてみた。
アーティストは下積み時代、というか売れない時期は食えない。自分の作品に価値を見いだしてくれる人がいなければ、その日のパンを買うことすらままならない。
エンジニアは、力技でなんとかする程度のクリエイティブでも、まぁまぁの給料をもらえる。最初は未経験でブラックな企業に使い倒されても、1、2年耐えたらそれなりのところに就職できる。おいしいじゃないか!!そう思うようになった。
アーティストとして売れない時代を耐える、という意味では最高の選択肢。

今はまだ僕の作品は贋作を売ってその日のパン代を稼ぐ画家レベルかもしれないけど、ピカソレベルになるまで精進しようと思う。